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「無彩限のファントム・ワールド」1話感想

京都アニメーション制作、「無彩限のファントム・ワールド」がはじまりました。
わが群馬では放送されていないので、ニコニコチャンネルの無料配信で視聴しました。
期間限定ですので、みなさんもぜひ。
以下の引用画像も、すべてニコニコの放送からです。

第一印象は、よい意味で京アニらしくない作りだなと。
通常より一つ一つのカットが短く、全体のカット数が多いですね。
くわしく調べたわけじゃありませんが、ほかの京アニ作品に比べてPANなどのカメラワークも多い印象です。
全体的にきびきびとしたテンポになっています。

じつは去年、古くからの友人と「じっくりとした演出もいいけど、監獄学園みたいなアップテンポな京アニ作品も観たいよね」と話していたんです。
はからずも今回そういう作品を観ることができました。

京アニ作品としてはサービスカットが多いのも特徴ですね。
ヒロインによる自前おっぱいむにゅむにゅとか。

無彩限のファントム・ワールド 第1話3


京アニでは、ハルヒあたりを除いてあまり見られなかった、あざといおっぱい描写。
巨乳といえば武本康弘監督の「甘城ブリリアントパーク」のヒロインもおっぱい大きかったですが、おっぱい描写はほとんどなかったですね。
どうしたんだ佐伯! なんのための前進守備だ!! これはいけませ~ん!!」という感じで、「どうしたんだ京アニ! なんのための巨乳だ!! これはいけませ~ん!!」と叫んだ視聴者も多かったのではないでしょうか。おもに俺とか。

こういうエロスを強調する表現が嫌いな人もいるでしょうが、僕は大好きです。
むしろこれこそ映像の醍醐味だと思います。文章だとなかなか表現しづらいですからね。映像としてじつに正しい。

いまどきブルマで体育ってのもサービスですね。
そういえば、石原立也監督は、「中二病でも恋がしたい!」の監督もされていますが、そちらでもヒロインがブルマをはいていました。好きなんでしょうか?

ただ、エッチなサービスをやりたい放題やってるかというと、そうとは限りません。
ちゃんと一線を引いているように見受けられます。
たとえば、前半にあった、ヒロインの川神舞が主人公の一条晴彦におおいかぶさるシーン。

無彩限のファントム・ワールド 第1話1
無彩限のファントム・ワールド 第1話11
無彩限のファントム・ワールド 第1話2


ローアングルから一カットで撮っているのですが、これ、やろうと思えばもっとエロく演出できるんですよね。
たとえば主人公視点のカットを入れると、ぐっとエロくなるんです。
POVのような感じで、下からヒロインのおっぱいを見あげたり、唇が間近に迫っている感じを映すとか。

あるいは、体が重なっている二人を真横からのアングルで大判で作画して、ふとももあたりから頭へ向けてPANしていくとか。
お色気演出としては常套手段なのですが、それをやらなかった。
あくまでも上記引用画像のように、離れた位置から客観的に映すだけなんですね。
べったりとエロをやるのではなく、一定の距離を保っている印象です。(テンポのよさを重視した、という見方もできそうですが)

また、べつのラッキースケベのシーンでも――

無彩限のファントム・ワールド 第1話8
無彩限のファントム・ワールド 第1話6
無彩限のファントム・ワールド 第1話7


これも、客観的なショットになっています。もっとあざとくしようと思えばいくらでもできると思いますが、やりません。
京アニ的には、あからさまなパンチラみたいなことはしないという方針なのかもしれません。
けいおん!」のときも、間接的に澪のパンチラを表現してましたし。
(でも、AIRではモブの幼女が一瞬パンチラしていたことを僕は知ってるぞ!)

ここらへんの距離感が、京アニらしさを残していると思います。
まぁ、リンボーダンスのおっぱいボインボインはなかなか下品で笑えましたけども。あれはエロじゃなくギャグです。

無彩限のファントム・ワールド 第1話12


一話の絵コンテは武本康弘さん、演出処理は三好一郎(木上益治)さんでした。
僕は「フルメタルパニック?ふもっふ」のころから武本信者なので、一話から見られてうれしかったです。
いつもより早いカット割りなためか、これまでの武本さんとは少しちがう印象でしたが、和泉玲奈が階段から落ちるシーンの作り方は、武本さんっぽい気がしました。
演出処理の三好さんは、「響け!ユーフォニアム!」の5話などのように、テンポのいいカット割りが得意な方という印象があります。なので、今回の話もぴったりだったでしょう。

一話の演出で印象的だったのが、あえてイマジナリーラインを無視するところ。

無彩限のファントム・ワールド 第1話4
無彩限のファントム・ワールド 第1話5
無彩限のファントム・ワールド 第1話9
無彩限のファントム・ワールド 第1話10


ファントムがあらわれる直前、物語の雰囲気が変わるところですね。
一話はアップテンポでカット数が多いので、とくに「雰囲気の切替」が難しいと思うのですが、それをうまく実現しています。
上記引用画像では、一枚目から二枚目に移るときにイマジナリーラインを越えています。
映像の原則からすればルール違反で、見ている人に違和感が生じやすいんですよね。実際、僕も一瞬「あれ?」って思いました。
しかしそれをあえてやることで、スイッチを押すように雰囲気の切替をおこなっているわけです。

武本さんの絵コンテで設計されていた演出だと思います。さすがですね。
なお、無遠慮にイマジナリーラインを越えまくったりすると、某戦記みたいに観ててつかれる映像になるので注意です。
物語を作る基本は「いかに情感をつないでいくか」なので、カットが切り替わるたびに「あれ?」と視聴者が思ってしまうような作り方はよくないわけですね。
あくまでも、あえて雰囲気を変えるときだけにとどめるべきでしょう。

小説においては、視点の統一というのがそれに近いかもしれません。
主人公の視点で書いていたのに、唐突にべつの人の視点が入ってくると読者が混乱することがありますし、たとえ混乱しなくとも情感が壊れてしまいます。
物語の情感が持続しないと、クライマックスでも感動できないわけですね。

ただ、うまい作家は、あえて視点を少しだけずらすことで物語に広がりを持たせたり、上記のイマジナリーライン破りのように狙って雰囲気を変えることができます。
たとえば秋山瑞人さんなどがそうですね。抜群にうまいです。

アニメは小説を書く上でも参考になります。
僕が最近試みている文章演出法(文演法)も、アニメからの影響が強いので、京アニの作品をはじめこれからもいろいろとチェックしていきたいと思います。
書いてる人

藍上 陸(らんじょうりく)

藍上 陸(らんじょうりく)
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小説書いてます。

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