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かぐや姫は現代のコマンドーだ!

あけましておめでとうございます(^^)

今年から、Twitterをはじめてみました。
以前、ブログをはじめたころに一緒にTwitterもやってみたのですが、使い方がよくわからないし、なにを書いていいかわからないので、そのときは二週間ぐらいでやめてしまいました。

いまだにTwitterの使い方がよくわからないのですが、おもに告知用に使っていきたいと思います。
ただ、Twitterといえばバカ発見器といわれるぐらいなので、僕のような存在はすぐに本能寺の変みたいに炎上して、炎のなかで敦盛踊っちゃうことになりかねません。

なので、いつもニコニコして、みなさんに愛想をふりまいていこうと思います。こんな感じで↓

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    「ボクハイイ子デス。ゼンゼン狂ッテナイヨ?(^^)」
    「サァ、ミンナ友達ニナロウヨ(^^)」

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さて、月が狂ったみたいに綺麗だから、高畑勲監督の「かぐや姫の物語」を見返してみたところ、あらためてヒロインの怪物っぷりが実感できました。

世間では、「この作品にでてくる男はろくな男しかいない」というフェミニズム的な意見があるようですが、僕としてはかぐや姫の態度のほうがずっとひどいと思いました。(※ひどい=つまらない・だめだ、という意味じゃないです)

かぐや姫って徹頭徹尾、自分のことしか考えてないんですよね。

「好きなことしたい! いい暮らしがしたい!」というだけ。
周りの事情に合わせることをしないんです。
現代的な、じつにすばらしいヒロインだと思います。

かぐや姫の行動を追っていくと、以下のような感じになります。

――――――――――――――――――――――――――――――
・故郷から都へつれてこられて最初はとまどうものの、館が大きくて立派で、綺麗な着物がいっぱいあったので、ころっと態度を変える。

・芸事なんつー面倒くせえことしたくねーよ! と躾け役を困らせる。

・当時の貴婦人としては常識だった眉墨や、お歯黒を拒否。

・髪あげの儀式なんて退屈でマジやってらねんねーわ! くそ爺どもめ! とふてくされる。

・ちゃんと手順を踏んで求婚してきた五人の貴公子に、無理難題をふっかけて追い返す。

・花見に行きたいと自分からいったにもかかわらず、ガキを跳ね飛ばしたことで機嫌を損ね、急に帰るといいだす。

・にわとりを盗んで逃げている捨丸を呼び止め、そのせいで捨丸が捕まったにもかかわらず、助けにいくこともせず見殺し。

・燕の子安貝をつかまえようとして落ちて死んだ中納言のことをきき、「みんな不幸になった……私のせいで!」と荒れてみせるが、それ以後も態度をあらためようとせず、「帝となんか結婚したくない!」とやっぱりだだをこねる。

・(もうこの世界にはいたくない!)と思っていたにもかかわらず、いざ月からの使者がくるとわかったら、「私、月へなんか帰りたくない!」とだだをこねる。

・かぐや姫を守るため、翁が必死になって館を要塞化しているときに、ひそかに館を抜けだして故郷へ遊びにいく。

・故郷で再開した捨丸に、「捨丸兄ちゃんとなら私……幸せになれたかもしれない」とストレートに告白し、捨丸がその気になって妻子をすててでもかぐや姫を守ろうとするのに、結局最後は捨丸をほっぽりだして都へ帰る。
――――――――――――――――――――――――――――――


ちょっとおもしろおかしく書いてしまいましたが、こうしてかぐや姫の行動を見てみると、彼女の怪物っぷりがよくわかります。
結婚のこと一つとっても、翁の面子が丸つぶれになってもぜんぜん気にしないんですよね。
たしかに現代の価値観で見れば翁の行動は強引に見えますが、平安時代としてはべつに不思議なものではないでしょう。むしろ翁が家臣のようにへりくだっているのが異常なぐらいです。もっと強引に結婚を勧めてもいい。

かぐや姫が怪物に見えてしまうのは、この物語が現代の価値観に基づいて作られているからです。
それがよくでているのが、かぐや姫が眉を抜いたりお歯黒をするのを拒否するシーン。
たしかに、現代の価値観かすればあんな行為はしたくありませんが、でも当時はあれがふつうだったわけですよね。かぐや姫の反応のほうが特異なわけです。
たとえば現代の女子高生が、「顔にタトゥーを入れるわ!」とかいいだしたら、周りの人間は止めますよね。それに対して女子高生が、「私の体なんだから、私の好きにしていいでしょ! それを止める権利はだれにもないわ!」とかいいだしたら、鼻白みますよね。
かぐや姫のやっていることって、それに近いんです。
しかし、演出的に、かぐや姫の言い分が正しいかのように描かれています。かぐや姫に同情が集まるような流れなんですね。

五人の貴公子が求婚してきたシーンも、なんかまるで貴公子が悪いかのような描かれ方をしてますが、少なくとも最初の段階では貴公子たちに落ち度はないんですよね。
当時の求婚の手順にしたがって、ちゃんと文をだして両親のゆるしを得てからやってきたわけだし。
たしかに下心丸だしではありましたが、でも男女の関係ってそういうものでしょう。

かぐや姫に結婚するつもりがなかったら、はっきりと「申し訳ございませんが、私はまだ結婚するつもりはありません」といって断ればいいのに、「ではいまおっしゃった宝を持ってきてください」と無理難題をいいはなつ始末。

いやぁ、すばらしくイヤな女ですねぇ!
僕、この子大好きです。

貴公子たちがいいはなった口説き文句は、「女性を物に喩えて不愉快」と見るむきもありますが、むしろ男たちの甲斐性と見るべきでしょう。
いまでもイタリアあたりの男たちならふつうにこんな口説き文句をいってそうですし。
とにかく、あの貴公子たちに対する態度は、あまりにもひどすぎじゃないかと思います。いいぞもっとやれ

燕の子安貝をつかまえようとした中納言が死に、かぐや姫が「みんな不幸になった……私のせいで!」と歎いてみせますが、それを観ていた僕は思わず「うん、そうだよ!」と、ほがらかにいってしまいました。
いや、もちろんあの事故の直接の責任はかぐや姫にはないのですが……。

それ以降もかぐや姫は態度をあらためず、天皇の求婚を見事に袖にします。
あの天皇がひどくしゃくれていて、いきなり後ろから抱きつくようなキモい行為をするから、「かぐや姫かわいそう!」という同情が集まりますが、少なくとも最初に文で誘いをかけた段階では、天皇に落ち度はまったくないわけです。
なんで求婚を断ったかというと……ようするにかぐや姫、いまの暮らしをすてたくないんですよね。

結局、これにつきるんです。

いまの暮らしは衣食住に不自由しないし、わがままをきいてくれる家臣のような父母がいるし、中庭のガーデニングもあるし……。
これは想像ですが、もしかぐや姫の暮らしが貧民なみであれば、天皇の誘いにほいほい乗るんじゃないでしょうか。そっちのほうがいい暮らしができますから。
物語の前半で、翁によってむりやり都につれてこられたときも、意外なほどすぐに順応しちゃったのと同じことです。いい暮らしをすることが一番大事なんです。

故郷で捨丸と再会したとき、「田舎での暮らしも平気! 自由最高!」みたいなことをいいますが、もしも本当に捨丸と掠奪婚をして、田舎で貧しい暮らしを送ることになったとしたら、たぶん半年もしないうちに「都に帰りたい……」とかいいだすんじゃないでしょうか。
「こんな貧しい暮らしなんかしたくないわ」と本音をいうと自分が悪くなるから、「都に置いてきたお父さんとお母さんが心配なの……」とでもいって、さっさと一人で帰りそうな気がします。

そもそも、かぐや姫がこの地球にやってきた理由も、月の都にいたときに地球に憧れを持ってしまい、その罰として地球におろされたそうなので、三つ子の魂百までというか、好きな暮らしをしたいというのは昔から変わらなかったわけですね。(どうでもいいけど、地球に憧れた罰として地球送りにする、っていう刑罰ってどうなんでしょうね? それって罰になるのか?)

アニメ史上、これほどまでに自己中心的なヒロインはなかなかいないのではないでしょうか。
比べるべきではないかもしれませんが、宮崎駿監督には絶対に作れないヒロイン像だと思います。
宮崎ヒロインであれば、マウントポジションでぶん殴られている捨丸を見捨てたりはしないでしょう。
あれを見殺しにできる神経はすごいですよね。かぐや姫が飛びだしていって、「どうかゆるしてください! 盗んだニワトリは弁償しますから!」とでもいって頭をさげれば、たぶん捨丸は助けられたはずなのに。
都合が悪くなるとお姫様ポジションを固守するのがこのヒロインの特徴です。
安全な立場に自分を置いた上で、「私ってかわいそう……」と自己憐憫をしてみせ、周りに慰めてもらうんですね。

こんなヒロインを作った高畑勲さんは、本当にすごい監督だと思います。
さんざんひどいこと書いてしまいましたが、僕はこのかぐや姫が大好きです。
僕もこういうヒロインを作ってみたくなりました。何周かぐるぐるっとまわって、かわいいと思います。

ある種、コマンドーのようなすがすがしさがあります。

今後のクリエーターたちは、この怪物を乗り越えていかなくてはならないわけですね。
書いてる人

藍上 陸(らんじょうりく)

藍上 陸(らんじょうりく)
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小説書いてます。

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